「高齢者診療の4domeins」と「転倒リスクABCDEFGH」についてまとめてみた

今回はあまりエビデンスに基づかない主義主張を述べます。

高齢者診療は、medical problemだけを解決しても物事の本質を抑えることができません。

①高齢者診療において評価しておくべき4 domains

亀田総合病院でご一緒していた森隆浩先生に教えて頂きました。

“medical”
“functional”
“cognitive”
“psychosocial”

です。

Functionalについては高齢者総合的機能評価(comrehensive geriatric assessment; CGA)が最も重要ですが(いわゆるDEATH/SHAFT)、そのほかにもCGA-7やDr.SUPERMANなどの評価方法があります。
Cognitiveについては言うまでもなくMini-cogやMMSEによる認知機能評価ですよね。認知症の診断は死亡率上昇と直結するので、予後予測という意味合いにおいてもっても重要かと思われます。
Psychosocialでは特にdepressionを念頭においております。またcognitiveとも関わってくるのですが、dementiaの際に問題となるbehavioural and psychological symptoms of dementia (BPSD)も含まれるかと思います。

高齢者に関しては特に上記内容を網羅できると良いかと思います。

②転倒リスクを評価するABCDEFGH

亀田総合病院のレジデントであった胡谷先生が作ったmnemonicsです。

A AMS(altered mental status)/syncope
including orthostatic hypotension →失神/意識障害
B Balance→歩行のバランス
(Parkinsonn、DM neuropatyなども含む)
C Cognition→認知機能
D Drugs→転倒リスクをあげる薬剤(睡眠薬、抗コリン薬など)
E Eyes→視力低下は転倒リスク
F Functional status→機能の低下も転倒リスク
G Gait→歩き方の問題も転倒リスク(片麻痺、杖歩行など)
H Home Safety→家の中の構造が歩きづらいと転倒リスク

有名ではないですが、僕自身はこれめちゃめちゃ利用しています。AMSとsyncopeは別物で鑑別は全く異なると普段は強調しているのですが、語呂合わせのため一緒にしております。また本来はGait/Balanceとセットで評価するべきなのですが、これも語呂合わせのために別にしております。

転倒は死亡リスクをあげる因子の重要な項目の1つです。米国では転倒による死亡(転倒→頭蓋内出血→死亡、転倒→骨折→死亡、転倒→ADL低下→死亡などなど)が1.5倍程度増えています(MMWR Morb Mortal Wkly Rep . 2018 May 11;67(18):509-514.)。

ですので、介入できるリスクは正確に評価したいですね。

タイトルとURLをコピーしました