僕が一般的な風邪薬を処方しない理由についてまとめてみた:AFP2012と2019比較から

みなさま

先程のメールに引き続きですが。American Family Physician 2012の感冒薬に対するreviewを共有します(文献:Am Fam Physician. 2012 Jul 15;86(2):153-9.)。前述のAFP2019と比較すると、色々見えてきます。

成人における効果的な薬剤としては、ハーブとか亜鉛サプリとか、ガーリックとかビタミンCでは、いくつか症状を短くしうると報告されています。これは処方薬ではありませんし、日本では適応認可が下りた薬剤もありません

ちなみに、2012年時点で抗菌薬、抗ヒスタミン、吸入ステロイド、その他色々含めてPlaceboと比べて症状の期間を短くした報告のpick-upはありません。しかし、2019年では抗ヒスタミン薬+鼻腔拡張剤の併用は症状の改善に寄与するとなっています。やはり、7年経つと変わるんですね、、、
小児においては、高用量ステロイド吸入、はちみつ(ただし1歳未満に使用するとボツリヌス感染を引き起こしうるので禁忌)、食塩水で鼻洗い、ハーブ、メントールの塗り薬、亜鉛サプリなどは症状の期間を短くしうるとされていました。
しかし2019年には高用量ステロイド吸入は効果の証明がないと覆されました。。。感冒薬おそるべし、、、やはり、7年経つと変わるんですね、、、
というわけで、おまけのTake home messageです。
①情報は、7年したら大きく覆される可能性がある!
自分の知りたいことは常に最新情報をupdateできるようにしよう!
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