僕は基本的に感冒(Common cold)の患者に「いわゆる」感冒薬(PL顆粒Ⓡ
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①感冒において、症状を減弱させる処方薬は少ない!
②少ないながら入院・ 死亡含めた有害事象が日本で
①感冒において、症状を減弱させる処方薬は少ない!
②少ないながら入院・
報告されている!!
③患者とはshare-decision makingを!しっかり説明すれば
③患者とはshare-decision makingを!しっかり説明すれば
処方不要だなと理解してく ださる方も、多い思います!!!
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処方しない理由は下記2つからです。
1)効果が証明された薬剤/非薬剤治療があまり存在しない(が、
現在は21世紀であり、
American Family Physicianの感冒薬に対するreviewが2019年に
一方、感冒に対して効果が証明されていない薬剤もあります。
2)少ないながら死亡もふくめた有害事象が日本の報告で存在している 。
2009年−2013年における消費者庁のデータがあります(https://www.city.kunitachi.tokyo.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/44/150408kouhyou_1.pdf)。
薬局やドラッグストア、インターネットなどで購入でき る感冒薬などの一般用医薬品において、1225件の入院が発生し ています。このうち、感冒薬として処方しうる「総合感冒薬」「 解熱消炎鎮痛薬」「漢方薬剤」「耳鼻科用薬」「鎮咳去痰剤」は1 225件中900件あります。
このうち、死亡症例は15件発生していて、そのうち感冒で使いう る薬剤は14例です!
こういう背景から、
・飲んでも効果が乏しい
・(数としては少ないながら)副作用で死亡例も報告されている
薬剤を、使いたいと先生方は思いますか??
と、問いたいのです。
・(数としては少ないながら)副作用で死亡例も報告されている
薬剤を、使いたいと先生方は思いますか??
と、問いたいのです。
もちろん、 こういった疫学的データを全ての患者さんに外挿出来るか? という問題はありますが、これらの内容を患者さんと話し合うと、僕の印象では5割くらいの患者さんが「じゃ、 しっかりご飯食べます」とおっしゃいます。
例えば下記のような患者さんには本気で処方のメリットデメリット を話し合います(処方することすらあります)。
・歯科衛生士で、咳をしたら患者さんに唾が飛ぶかもしれない
・脳外科医で脳腫瘍の手術をするときに咳を止めないと、 手術ミスを生じさせかねない
・コンサートを控えた歌手で、 咳ばかりすると講演の評判に支障が出る
・明日受験だ
・歯科衛生士で、咳をしたら患者さんに唾が飛ぶかもしれない
・脳外科医で脳腫瘍の手術をするときに咳を止めないと、
・コンサートを控えた歌手で、
・明日受験だ
ですが、「基本的には感冒薬は処方しない!」 というスタンスが妥当と思われます。
Take home messageです。
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①感冒において、症状を減弱させる処方薬は少ない!
②少ないながら入院・ 死亡含めた有害事象が日本で
①感冒において、症状を減弱させる処方薬は少ない!
②少ないながら入院・
報告されている!!
③患者とはshare-decision makingを!しっかり説明すれば
③患者とはshare-decision makingを!しっかり説明すれば
処方不要だなと理解してく ださる方も、多い思います!!!
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