関節穿刺前のエコーが穿刺の成功率を上がるか?についてまとめてみた

みなさま

本日のプレゼンでRAを背景にした患者様の傾眠・血圧低値・膝関節腫脹疼痛の症例がありました。膝関節穿刺をトライいただきましたが、穿刺困難だったとのことです。

こういった場合はエコーがとても重要なツールとなります。そもそも骨関節エコー手技はこの20年で大変進歩しており、リウマチ領域では欠くことのできないツールと化しました。僕自身は、「いまだに診察所見がとても重要である」という見地には立っていますがやはり関節エコーは頻用しています

たとえば、エコーについては様々なインターネットサイトがあります。下記はUKのサイトで「The Ultrasound Site」というサイトで、エコーのコースを定期開催している団体のサイトです。ここからは多くの論文も報告されています。

https://theultrasoundsite.co.uk/ultrasound-education/region-specific-ultrasound/knee/

関節穿刺の際にもこういった技術を駆使することで成功率が上がります。Youtubeでも隠岐島前病院の白石先生がyoutubeでこのような画像を上げてくださっています。
論文にも多数の研究が報告されており、すでにsystematic reviewもあります(Semin Arthritis Rheum . 2016 Apr;45(5):627-32.)。
P:膝関節穿刺を行う患者
I:エコーガイド下穿刺
C:ランドマーク下穿刺
O:成功率、穿刺後疼痛スコア(穿刺中・穿刺後2週間)、穿刺液量
の比較を行っています。
①成功率はrisk ratio = 1.21(95% CI: 1.13–1.29)で、明らかにエコーの方が優勢
②直後のpain scoreはVAS(0-10)で2.24点低い
(95% CI: -2.92 to -1.56; P = 0.001; I2 = 4%)
③液体採取量は17.06cc多い( 95% CI: 5.98–28.13; P= 0.003; I2 = 57%)
④2週間後の疼痛スコアも0.84点低い(95% CI: 0.42–1.27; P = 0.001; I2 = 0)
ということで、関節穿刺前にエコーを使用することで成功率があがり、直後・2週間後の疼痛スコアが下がるとなれば、否が応でも使いたいツールになるのでは?と思います。僕自身、大関節穿刺時にはエコーをできる限り用います。救急外来ではぜひご利用いただけるとありがたいです。
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