前立腺の触診方法とは?についてまとめてみた

朝カンファで「直腸診って実際どうする?」という質問が出ました。千葉に住んでいた時に米国帰りの片山 充哉先生(国立病院機構 東京医療センター)に教えていただいて以来、診察所見を見るときは「Stanford Medicine 25」というスタンフォード大学のサイトを見ます。内容は充実していて、ビデオも豊富ですので是非頻用いただけるとありがたいです。

https://stanfordmedicine25.stanford.edu/the25/rectal.html

ここからは、内容を翻訳+改変して記載します。
<診察のポジション>
複数の患者体位があり、患者に立ったり横になったりするように頼むことができます。 当たり前ですが、必ず患者に心理的負担を与える検査ですので、closed spaceで診察を行いつつ、バスタオルなどを使用して陰部が隠れるような配慮をお願いします
立位(!!知りませんでした!):つま先立ちしながら、台に寄りかかる
右側臥位(シムズの姿勢:一番有名:患者は右側に横になり、右股関節/脚をまっすぐにし、左股関節/膝を曲げます
膝胸位:膝を胸まで前に曲げて台にに丸まる
ちなみに、僕自身はsims体位(ないしはその左右逆)を主にしていましたが、Stanford medicine 25は立位(!!知りませんでした!)と膝胸位を最適な体位としています。いやー僕も曖昧だったので改めます。。。
<診察の意義(一部内容改変あり)>
①解剖学的異常としての外痔核、裂傷(90%の確率で後部正中線にある)、皮膚のタグ、いぼ、または分泌物を探す
②神経学的異常を探す(肛門括約筋の自動的/他動的収縮)
③便性状評価
<括約筋を感じつつ直腸と前立腺を触診する
1)人差し指に少量の潤滑剤を使用し、指を下に向けて(6時方向)挿入するとともに患者に深呼吸を依頼。
2)挿入したら外括約筋の緊張を把握し、患者に括約筋の締め付けを依頼。
3)前立腺を触診するが、下記の点に注意する。
・前立腺のおおよそのサイズ
 (通常はクルミのサイズ、2〜3 cmですが、上部は大きくなる)
・圧痛(前立腺炎)を感じる
・結節や腫瘤を感じる
4)直腸壁を時計回りに6時の位置から12時の位置まで触診する。 次に、6時の位置に戻り、反時計回りに直腸壁の残り半分を触診して、腫瘤、結節、および圧痛を感じる。
5)(佐田追記)便性状・色調を確認する
ちなみに、このあとStanford medicine 25ではグアヤック法での便潜血検査をこのサイトでは推奨していますが、天理では使用できないことと、特異性が低いことから僕としてはそもそも推奨しません。
一応、Youtubeで検索したrectal examのビデオをお送りしておきます(が、内容は上記の記載よりは薄いです)。
https://www.youtube.com/watch?v=bK1GTLpL_F8
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