院内カンファレンスでCampylobacter fetus bacteremiaの症例プレゼンがありましたので、Camp ylobacter species (spp.)についてまとめます。
まとめは下記の通りです。
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①Campylobacter spp. についてはいろいろあるが、
僕らが出会う99%はおそらくCam pylobacter jejuni/coli
僕らが出会う99%はおそらくCam
②bacterial foodborne diseasesのなかで
Campylobacter infectionは最多
Campylobacter infectionは最多
③発症は冬より夏が多く、 昨今の曝露の多くは
鶏肉から起こることが多い
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1)Campylobacter spp.の種類
Campylobacter spp.にはCampylobacter jejuni/coli以外にもさまざまな種類があります( 文献1:Heliyon . 2019 Nov 14;5(11):e02814.)。僕も覚えているのはCam pylobacter jejuni/coli/fetus/rectusくらいですが 、こんなにあるんですね、、、
けれど、感染症として頻度が高いのは圧倒的にCampyloba cter jejuniで、95-99%に登るとされます。残り数%がCa mpylobacter coliで、 さらに稀なものとして上記のいくつかの菌体名が上がってきます。
2)Campylobacter jejuni/colijの感染頻度
bacterial foodborne diseases(食餌性細菌性感染症)のなかで、Campyl obacter spp.の頻度は最多とされます(文献2: Food Saf (Tokyo) . 2019 Aug 10;7(3):61-73.)。
2000年代前半までは腸管出血性大腸菌(EHEC: enterohaemorrhagic Escherichia coli)、Salmonellaの検出が多かったですが、 2000年代後半からはその頻度は激減し、 最終的にCampylobacterが残っているという状態です 。これらは、食肉業界の安全管理対策や、 生肉摂取における厳密な介入が行われたことに起因してい流可能性 があるかと思われますが、 その因果関係の証明は難しいかもしれません。
この表でもあるように、Camp ylobacter spp.の感染発生は季節ごとにやや異なり6 −9月頃に多い状態です。
Campylobacter infectionが起こる原因食材としては、 8割程度で不明確なことが多いですが、 原因がわかっているもののなかで多いものは
・生の鶏肉
・調理された鶏肉
・生ないしは調理された牛肉や牛の肝臓
がおおいとのことです。
ただし「生の牛の肝臓」 については平成24年7月から食品衛生法により摂取禁止となった ことから、 牛からのCampylobacter曝露の報告はほとんどなくな りました。(https://www.mhlw.go.jp/ stf/seisakunitsuite/bunya/ kenkou_iryou/shokuhin/ syouhisya/110720/index.html)
とりあえずここまでのまとめです。
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①Campylobacter spp. についてはいろいろあるが、
僕らが出会う99%はおそらくCam pylobacter jejuni/coli
僕らが出会う99%はおそらくCam
②bacterial foodborne diseasesのなかで
Campylobacter infectionは最多
Campylobacter infectionは最多
③発症は冬より夏が多く、 昨今の曝露の多くは
鶏肉から起こることが多い
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